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志野茶盌 草萠

  • 重要無形文化財「瀬戸黒」保持者
作家名(生没年)
加藤 孝造1935-2023
制作年
2010/平成22年
サイズ(高×径、または高×幅×奥行、cm)
10.0×12.0
作品解説
志野とは、桃山時代に美濃で焼かれた長石釉(ちょうせきゆう)(志野釉)を掛けたやきものをいう。加藤は、師である荒川豊藏同様、桃山時代の半地上式穴窯の手法を用いて松薪で焚くという、古来からのやり方を変えることなく制作している。本作はもぐさ土を用いて半筒形につくられた茶怨に、長石釉を施した志野茶怨で、淡雪色にかかった瑞々しい長石釉の下には、ほのかに美しく枇杷肌がのぞき、鉄絵で表わされた草花文様がまるで春風を受けて野にたたずむような、存在感のある作品である。

掲載日 令和2年3月19日 更新日 令和5年5月14日
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